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移植11例目(2012) [移植]

3月9日(Fredag)

病院に到着すると、既にドナー手術は終了していた。

0:00 back tableが開始。 

ドナーは54歳、くも膜下出血で脳死と判定された様だ。

1:30 移植開始。

レシピエントは54歳、多発性肝嚢胞・腎嚢胞で移植適応となった。
今回は肝・腎の同時移植を行う。

肝臓は嚢胞姓病変のため、腹腔内のほとんどを占拠している状態であった。
腹痛など、かなり辛い日常生活だったと思われた。

今回の移植も仲良くしているfellow(実際はこの三月の昇進し、指導的立場になった)が執刀するという事でサポートに徹する。上司は手術に参加せず見守るとの事。

慎重に、迅速に移植を進めていく。
お互い気が合いスムーズに移植が進む。
血管吻合終了し、再還流後に上司が状態を確認に来た。
移植した肝臓、血流を確認し、OKサインを出してくれた。

肝移植が終了しようとしていたところに再び上司が手術室へ。

”MrOO,今日の午前に予定されている肝切除はちょっと問題症例で、助手がいないので、このまま残って手術に参加してくれないか?”

本来は移植終了したら家に帰るハズだったのだが・・・。
それだけ信頼されている事なのかも? と考え、厳しいが残り手術に参加する事に。

6:00 約5時間で肝移植を終了し、泌尿器科の先生に交代。

9:00 肝切除開始。

胆嚢摘出後の胆管狭窄?でPTCが3本留置されている症例であった。
年齢は34歳。

PTCの造影では右肝管が狭窄しており、之が原因となり胆管炎を繰り返している様子。
おそらく胆嚢摘出の際に総胆管(総肝管?)を損傷したものと思われる。

治療計画は、肝右葉切除を行い、左肝管・空腸吻合を行う。
しかし今回が三回目の手術。
困難を極める事は確か・・・・。

上司と2人で手術開始。
この患者さんはおそらくかなり苦しんだと思う。

確かに眠いが、この患者さんの為を思うと、不思議と力がわいてくる。

思いを力に代えて”  先人たちの言葉である。

約6時間で終了。

15:00 へとへとになりながら病棟へ。
仲間たちから温かい言葉をかけられ、救われる。

16:00 家へ。

天気も春らしくなり、すがすがしい気持ちになる。

CIMG0768.jpg


少し食事を取り、自分へのご褒美にビールを頂く事に。

約36時間勤務が終了。

妻としばし話をする。
特に夜間移植があるとき、妻をほったらかしにしている。
大変申し訳無く思う。
しかし妻がいてくれるから、仕事に集中出来る環境がある。

いつも感謝。


Til min kone[かわいい]

Hvordan går det?

I dag blev du her i vores huse alene, mens jeg arbejder på hospitalet.
Hvad laver du i huset?

Måske bruger du på kedeligt tid alene.
Jeg synes, jeg undskyld dig at bliv her alene i huset, på transplant tid[バッド(下向き矢印)].

Så på lørdag nyder vi at spise og bruge meget tid og slappe af, også gå en tur sammen i byen.
Hvor skal vi gå på lørdag[るんるん]

Mange tak[ぴかぴか(新しい)].
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